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貧民夜想會 旧館


2009年09月23日 [長年日記]

_ [book]それがそこに「ある」とはどういうことか〜流れとよどみ

図書館で借りた本

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シュレディンガーの哲学する猫で取り上げられていた本。大森荘蔵は名前は知っていたけど、著作を読んだのは初めて

大部分が朝日ジャーナルで連載されたものなので、文章も取り上げられる事象も日常に近いものになっていて、哲学書としては読みやすいと思う。ただ、一読してすっとわかるものではない。通勤電車で読んでいたこともあって、読了までに約1ヶ月かかった

印象的だったのが、ものを見ることについての論考。普段何気なく行われている「見る」という行為について、ものを見ているときにどういうことが起きているのかの論考が続く。それを読みながら、自分はカネゴンのようになった目を想像したり、脳の動きを想像したりで、なかなか面白かった。

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大森荘蔵の名前を知ったのは、坂本龍一がきっかけだった。坂本龍一が大森荘蔵との対談本を出していて(未読)、それで知った。こちらもいつか読んでみたい

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